働く中で得られること

介護の仕事は、高齢者の排泄やお風呂や食事の介助をするといったイメージが強いため、とても大変な仕事だと思う方は多いのではないでしょうか。実際に高齢者を抱え上げたりするため、筋肉痛や腰痛などで悩んでいる人も少なくありません。
またそういった場合には、福祉用具を使用したり、介護技術を用いたりしながら予防する方法もあるくらい、力を必要とする仕事なのです。

さらには、利用者から理不尽な事を言われたりして精神的にも大きなダメージを受ける事もあります。しかしこれらの肉体的、精神的なダメージを経験する事によって、それ以上のものに気付く時が来るのです。例えばしんどい思いをして働いている時に、利用者から「ありがとう」と感謝の言葉を述べられたら、人のためになる事をしているのだと改めて感じる事が出来るのです。人のために働く事は、大変誇らしいことです。

また多くの人がいずれ経験する事になる介護は、知識があるのとないのでは大きな違いが出てきます。そんな時に、仕事をしていてよかったと思う事もあるでしょう。
そしてこういった仕事をしていると、もちろん別れの場に立ち会う事も出てきます。他の職業ではなかなか経験する事の出来ない事であり、家族以外の人が亡くなる悲しみを味わう事になります。しかしその思いが、次に担当になる利用者との絆に変わっていくのです。そういった事が、仕事において自分を成長させる事となるのかもしれません。